会社員の金良さんは、繁忙期でヘトヘトになりながらも、なんとか仕事を終え、近所に開店したばかりの中華屋さんに入った。
スタミナをつけようと、特大餃子とラーメンを注文し、眠い目を擦りながら特大餃子を一口食べた。
『ぐしゅ』
嫌な感触が口中に広がり、食べかけの餃子を見ると、中に半分齧られた目玉が入っていた。
一気に目が覚めて、再度餃子を確認すると、中身は何ら変わりのない普通の餃子であった。
疲れすぎて幻覚でも見たのか、気分が悪くなりその日は料理を残したまますぐに帰宅した。
しばらくして、すぐにそのお店は潰れてしまっていたという。