ねこ科たぬきの部屋

ホラーとプロレスが大好きな男が南の島から短編の怖い話奇妙な話をお届けします

MENU

奇譚 特大餃子


f:id:nekokatanuki:20230607134706j:image

 

会社員の金良さんは、繁忙期でヘトヘトになりながらも、なんとか仕事を終え、近所に開店したばかりの中華屋さんに入った。

スタミナをつけようと、特大餃子とラーメンを注文し、眠い目を擦りながら特大餃子を一口食べた。

『ぐしゅ』

嫌な感触が口中に広がり、食べかけの餃子を見ると、中に半分齧られた目玉が入っていた。

一気に目が覚めて、再度餃子を確認すると、中身は何ら変わりのない普通の餃子であった。

疲れすぎて幻覚でも見たのか、気分が悪くなりその日は料理を残したまますぐに帰宅した。

しばらくして、すぐにそのお店は潰れてしまっていたという。

 


Kindle (16GB) 6インチディスプレイ 電子書籍リーダー ブラック 広告あり

プライバシーポリシー